実績紹介

教育 決算早期化 勉強会

ラウレアでは、経理に関わる方向けの勉強会を定期的に開催しています。
現在は「決算早期化勉強会」として全6回のシリーズでの勉強会を開催しています。
講師は書籍の執筆や講演活動でも著名な公認会計士武田雄治先生。
今回はその一部をご紹介いたします。

「決算早期化勉強会」レポート

[ 開催日時 ]
2015年12月18日(金)19:00-21:00 品川にて

[ アジェンダ ]

「決算早期化勉強会」 第4回 決算早期化研修①総論 ・ 決算早期化を実現した会社の事例・ 決算早期化が実現できない会社の特徴・ 決算早期化を実現するためにすべきこと
[ 講師プロフィール ]武田雄治 たけだゆうじ

http://www.cpatakeda.com/
公認会計士・税理士・登録政治資金監査人
武田公認会計士事務所 所長
黒字社長塾塾長
アジア会計事務所ネットワーク「OneAsia」アライアンスートナー
一般社団法人スタートアップエンジン理事
バックオフィスサービス株式会社 取締役

年末も押し迫った12月の金曜日の終業後、続々と経理パーソンが会場に集まります。みなさん本当に勉強熱心です。女性の参加者が多いことも特徴です。 まずは代表の飯塚からご挨拶で。この勉強会は、当初はラウレア社内の勉強会として開始する予定でしたが、参加希望者の声が増えたことから、現在は社外の取引先の方や人材派遣の登録者にもオープンにしています。 そしてセミナー開始。武田先生から配布されたプリントをもとに講義は始まります。 本日の講義は武田先生執筆の「決算早期化が実現する7つの原則」(中央経済社)をもとに進みます。最初に武田先生から問いかけられたお題はこちら。 ・ 経理部とは何をする部署なのか・ 経理部の役割とは何なのか・ その役割を果たすために何をすべきなのか 日常の膨大な業務に忙殺され、そもそも忘れがちな大原則を振り返ります。 武田先生からの問いかけに会場からは活発な意見が飛び交います。経理部とは、社内外から入手した情報を「加工」し、各利害関係者の求めに応じて、情報を提供(=報告)する部署である。 つまり、経理部とは「情報製造業」である。この前提を踏まえて講義は進みます。決算早期化に欠かせない原則が「森を見る視点」を持つこと。個々の業務だけを見る視点から単体決算から開示までの全体を俯瞰する視点を見ること、開示から逆算して業務を見直すこと。自らの役割をしっかり認識することが、決算早期化にとって最も大切なことの一つなのです。 ここで、武田先生からの次のお題が出ます。会場に配布された数枚のプリント。そこには数社の企業の本決算時のスケジュールが記載されています。縦軸は「単体決算」「連結決算」「開示決算」「会計監査」の4項目。横軸は日付、それぞれのプロセスが塗りつぶされているだけ、というシンプルな表。これを見ながら「決算早期化を実現した会社」「決算早期化が実現できない会社」を見分け、それぞれどこに問題点があるのか、ボトルネックは何かを見抜きます。 少しの間、プリントを見ながら考える受講者。そしてその後は全員で意見を出し合いながら問題点と改善点の洗い出し。 それぞれのプロセス(単体決算、連結決算)の間にタイムラグがある監査期間が長過ぎるなど 「森を見る視点」を養えば、問題点を見抜くことは容易くなります。 登場した事例は単純化されているものの、実は全て実際に武田先生が過去に携わった事例です。また、かつて監査法人にいた視点からの経験談を交えたエピソードには会場からは時に笑いも起りながら講義は進みます。 武田先生はまず決算短期化を依頼された際にはクライアントの資料全てを閲覧することからスタートします。そして「縦割り」になっているかどうかを見抜き「枝を見る視点」から「森を見る視点」への変えることで、分断されたアウトプット資料をつないていく。こうしたアプローチで決算早期化を実現しているそうです。決算早期化を実現している会社は、単体決算・連結決算が終ってから、決算短信を発表するまでの期間(開示業務にかける期間)が圧倒的に短い また資料の提出がスムーズで体系化されているという特徴もあります。

実際の事例とそしてそこから導き出されるシンプルな「原則」をもとにした講義、その場でお題を出され、
ディスカッションをしながらの講義。あっという間の2時間が過ぎ、会場の拍手とともに、
熱気に満ちた勉強会は終了しました。次回は2月に第五回、3月に第6回目を開催いたします。

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